きしな屋ってどんなお店ですか?
いつも食のセレクトショップ きしな屋をご利用いただき誠にありがとうございます。
藪から棒ですが、きしな屋というお店を作って、丸10年がたち、11年目の今年2022年です。10年前、まだ20代だった私店長キョウコ、10年たって30代が終わろうとしています。
ふと思い立ったので、しばしば聞かれる「ここ何のお店なの?」というご質問にお答えしたいと思います。
一言で言い表すのが難しいのですが、きしな屋は日本全国から店主の岸菜が集めたおいしいもの、すばらしいもの、古き佳きものを集めた食のセレクトショップです。日本全国の知られざる美味の発信基地、アンテナショップを目指しています。
店主の岸菜=旅するバイヤー、店長キョウコ、の2人
私達が実際に作り手さんにお会いして、商品の良さやこだわりについて理解し、実際に食べて「これはおいしい!」と思ったものを作り手さんから直接仕入れしています。
今のところ、問屋さんとは取引がないため、作り手さんの情報がダイレクトに入る間柄、直接やりとりできる関係のメーカーさんとお取引させていただいてます。
北海道から沖縄まで日本全国の美味しいものがずらっと並んだ食のセレクトショップです。
お店を作ったのは、10年前です。
お店を作ったばかりのころは、お店の外を通るお客様からしばしば「自然食品の店ができたんやな」と言われていました。何ともいえない気持ちになり「自然食品店ではありません」とのPOPを作って貼ったりもしました笑
実際の商品はというと、扱っている商品の99%は食品添加物を含まないもので、いわゆる「自然食品店」に並んでいてもおかしくないようなものばかりです。
ただ、きしな屋は「自然食品店」という訴求の仕方は今もこれから先もしないとおもいます。
食品添加物も農薬も好きではありません。
使わずに作れるならそれがいいだろうとも思います。
しかしながら、それらのものを使って作った食品を私は悪いものだとも思っていません。
多くの人に必要とされているから作られているのです。
一つの物事には良い側面と悪い側面が必ずあります。
それらを使うことによって、見た目の良さや保存性、使いやすさなどの価値を付与された食品を必要としている人がいて、たくさんの人の役にたっているのは事実なのだから。
食品添加物を含まない食べ物をたくさん扱っていますが、「添加物は毒、白砂糖は毒」とか思っていないですし(まぁ、何でも食べすぎれば毒です)、そいういう訴求の仕方をして消費者の不安をあおって買ってもらう商法が嫌いです。
この2年、こういう訴求の仕方で商品を売るお店が増えたように思います。(あくまで私の周辺調べ)
新型コロナで不安な気持ちのお客様が多いからかもしれません。
また、同じ理由でお店の経営がしんどいからかもしれません。
私はきしな屋で扱っているような食品が世の中にもっと広まってほしいと思っていますが、それをどんな訴求の仕方で誰に売るのか、というのは私にとってすごく大事なことで、食べ物の「おいしい、楽しい」という面に光をあてて楽しいお店にしていきたいと思っています。
食べ物は体を作るもとですが、これだけ食べていれば大丈夫、というものはなく、少なすぎも摂りすぎもダメ。というのが私の食べ物に関する基本的な考えです。
お店を始めて5年目くらいから、ありがたいことに「こんな商品を作っているから扱ってほしい」というお声かけをいただくようになりました。ありがたいことです。
このころから、全国の美味しいものの発信基地的な役割が自分たちに求められているな、と強く意識し始めました。
素晴らしい品質のものを作っていても、販売先が地元のスーパーだけ。もっと世の中に広めたいけど、どこから手をつけたらいいのか・・のように頭をかかえている小さな作り手さん、メーカーさんは山ほどおられて、人知れず終売になってしまう商品もたくさんあります。
そういう商品を見つけて情報発信して多くの人に知ってもらうのが、きしな屋のような小さなセレクトショップの役割ではないかな、と。
小さな店ですので、そんなにたくさんは売れませんが(たくさん売る努力はします)、大阪という街で多くの人の目に触れて、ファンになってもらう、そういうキッカケ、商品とお客様との出会いの場になりたいと思っています。
きしな屋で商品を知って、ファンになって、いつかはその商品が作られている地元に行ってその地で味わってほしいと思います。
この説明だけでは「何屋かわからない」と思っている人はまだまだおられると思いますが、ぜひ怖がらずに笑、ぜひ一度きしな屋実店舗にお越しください。
百聞は一見にしかず、とよく言いますが、これはきしな屋についても当てはまるはずです。
よく「見たことない商品だらけ」と嬉しいお言葉をいただきます。
食品がお好きな人なら、きっと楽しんでいただける品ぞろえになっていますよ。
お待ちしています!
店長キョウコ